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報告者 福田方洋



 2001/8/5(日)。今年も科学技術館にて開催されていました、「青少年のための科学の祭典」に見学に行ってきました。今までは、出展する側だったのですが、今回は出展できなかったため、参加者という立場で見学してきました。その時、体験してきた内容について、以下に報告します。 展示されていた内容すべてをついて紹介することはできませんので、実際に私たちが体験してきた実験をご紹介します。

 

  1. アフリカツメガエルの観察
  2. アフリカツメガエルは生息地がサハラ砂漠ということもあり、日本ではふつうは見られません(大学の研究室で養殖しているところはあります)。特長は幼生期(オタマジャクシ)のときは体が透明で解剖しなくても、体のしくみを見ることができます。成長すると色が付くみたいで、大人の手のひらぐらいの大きさに成長します。また、このアフリカツメガエルのホルモンは妊娠検査薬に使われているようです。さらにこのカエルは、“宇宙で生まれた卵はどのように成長するか”という実験でも大活躍したそうです。今でもどこかで元気に育っているようですね。その他、突然変異で色が白くなったカエルも観察することができました。

     

  3. ペットボトルで地震発生!
  4.  ペットボトルの中に水と砂が入っていて、“実際に地震が起きたら地盤がどのように動くか”を観察することができるようになっています。ペットボトルを良く振った後に側面を叩くと、地層が揺れ動きます。粒の大きさがそれぞれ異なっていて、地震の大きさや速さがそれぞれ異なる様子がよくわかります。

     

  5. 雪形って知ってますか?
  6.  「雪形」とは雪の多い地域で見られる現象です。ある特定の場所では雪の降るところ、降らないところが決まっていて、毎年同じような景色が見られるというものです。長野県のある地域では雪が降らないところが馬の形の見えました。他にも各地域でいろんな雪形があるみたいです。

     

  7. 紙ホイッスルを作ろう!
  8.  ここまでは観察のブースでしたが、このブースは実際に手を動かして笛をつくります。紙ホイッスルとは縦5cmぐらい、横10cmぐらいの紙だけで、笛ができてしまうというものです。できあがりは、体育でつかう白いホイッスルみたいなもので、側面がありません。指で側面をはさむことで、空気が回りに逃げないようにして、息を吹くと、かなり大きな音がします。コツは笛を吹くときの空気の調節と指の押さえ方でしょうか。少し慣れると簡単に音がでるようになりました。

     

  9. 「鳴り砂」を鳴らそう!
  10.  鳥取県の砂丘などで体験できる「鳴り砂」が体験できました。「鳴り砂」とは砂丘などの上を歩くと「キュッ、キュッ」ときれいな音が聞こえる現象のことです。その「鳴り砂」をグラスに入った砂を棒で押すことによって体験できました。メカニズムは、ほぼ同じような大きさの砂が、押した時に“瞬間的に薄い砂の層となり”それの摩擦が音として聞こえるということでした。

     

  11. レントゲン玩具
  12.  長い筒状のレンズで手を見ると、骨が透けているように見えます。光の特性である回折や干渉などによって、いかにも骨があるように見えるというものでした。

     

  13. 人間真空パック!?
  14.  この実験は気圧や真空を体で体験するものです。内容は、布団圧縮パックの中に入って、徐々に空気を抜いていきます。工夫点は、そのまま全身を入れてしまうと危ないので、ポンチョのようになっていて、頭が出せるようになっていました。普段あまり体験できないものでしたので、貴重な時間となりました。

     

 実験が全体でかなりの数出ていますので、全部回ると一日かかりそうです。実験や手を使うブースは人が多かったりするので、順序良く回るとよかったかもしれません。それぞれ細かく聞いていけば、かなりの時間楽しめるものと思います。今年は整理券がないと実験できないブースが多かったです。これは、使用できる薬品の量とか実験時間にもよるものと思います。

 このようにして、今回展示を見てきたわけですけが、規模の大きな「夏休み自由研究発表会」という印象を受けました。いろんな大学のサークルや高校の先生が考えた理科の自由研究を発表しているようなイメージでした。実際に展示しているときはあまり考えていませんでしたが、これからは堅苦しく考えずに、私達が考えた実験を皆さんも楽しんでくださいという感じで披露していくのがよいのかな、と思いました。

 

 また、開催期間に限り、技術館が無料開放されいたので、見学してきました。2F〜6Fまで結構な展示物があって十分に楽しめます。2Fは自転車の歴史、3Fは鉄、4Fが電気で5Fが不思議スペースという展示内容となっています。特に面白かったのは5Fで、なんとオオサンショウウオを見ることができました。その他、手を使ったり、体を動かしたりしながら、内容を確認することができるようになっていました。時間があるときに見に行ってみるのもいいかもしれませんね。

 

以上が、科学の祭典2001の体験報告です。

 

この時の模様をさらに詳しく知りたい方は次のページの写真レポートをご覧下さい。

 


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注。このページは暫定版です。