'99武蔵村山ふれあい市民祭り

 なにぶん急なことであったので、人数があつまるか心配であったが、無事8名が参加する運びとなった。
 天候は、晴れ。気温は30℃を超えていたと思われる。そのような炎天下の元、大勢の参加者が集まり、“車椅子体験コーナー”にも多くの方々が、参加された。
 また、今回の特徴として地域ボランティアメンバーや介護人の方々がスタッフとして積極的に参加していたことを挙げることができる。
 地域に根付かせるという意味において、武蔵村山の例は成功といえるであろう。特筆すべきは、その参加者の積極性である。
 われわれが、手を出す必要性が認められない程積極的に動いている姿が印象的であった。途中、小佐野・福田両氏がフォークダンスらしきものに拉致されるという珍事件が発生した。
 ダンスらしきものと書いたが、ダンスとは名ばかりの盆踊りのようなもので、天目石市議の言葉ではないが、「まるで“罰ゲーム”そのもの」と言っても過言ではない。
 とらわれた2人は人柱となってしまったが、ほかのメンバーが逃げ回っていたことはいうまでもない。
 善家市議のグループでは、武蔵村山市内の小学校で同様のイベントを行い、車いすの体験乗車を行ったとのことである。
 ただ、女史によると教員や父兄の関心が薄いとのことである。地域に根付きつつあるがよりいっそうの努力が必要と語っていた。
 福祉という側面から見た場合、車椅子の体験乗車は重要であることは間違いない。今回のイベントにおいて気づいた点がいくつかある。
 砂利道の場合、介助者が勢い良く力任せに通過させてしまうことが多かった。これは、車椅子をいためることはもちろん、乗っている人間にとっても非常に危険なことであり、注意しなければならない。
 また、実際問題として砂利の大きさが大きすぎる点も挙げられる。むしろ玉砂利や、小砂利の方が有効であると思われる。
 また、溝であるが、傾斜のついた板2枚により構成されていたが、安定感という意味では問題があると思われ、もっと安定性の高い一体化した構造が良いのではないだろうか。
 しかしながら、問題点はどのようなイベントにも必ずあるものであり、むしろ武蔵村山のケースでは地域に根付きつつある点で大きく評価できるといえる。
 今後も武蔵村山市に限らずこの様なイベントや試みが浸透してゆくことを願ってやまない。

▲地元小学生も積極的に参加!

   

▲本文中のフォークダンスの様子。/▲体験乗車の全景