実験タイトル
音を見よう−グラスハープの演奏会−
00/03/29

実験内容および手順
グラスハープによる演奏会 @ 音階分のグラスハープを用意し、演示講師が楽曲の演奏を行う。
ふちをこすると音が出る理由を尋ね、その後理由を簡単に説明する。

A グラスハープの音の違いを確かめる
大きさ・厚さ・水の量が違うワイングラス、水を張ったタライの中に入れたワイングラス、等を用意し、参加者に実際に音を出してもらい、それぞれの音の違いを確かめてもらう。 各種条件を変えると音が変わる理由を尋ね、その後理由を簡単に説明する。

B 振動を目で見て確かめる
ワイングラス側面にレーザー光を当て、反射光を回転鏡で再び反射させ、スクリーンに映し出す。 グラスの振動を、波として目に見える形で確認してもらう。 振動と波との関係を考えてもらう。 振動が波として表現される理由を説明する。

注意点/レーザー光線が目に入らないようにする

主な材料
主な道具機器類 ワイングラス、おけ、レーザー光源、鏡(薄い物)
回転鏡(鏡、ボール紙、スタンド、ストロー、竹籤)
科学のどんな楽しさおもしろさを伝えるものか @ 参加者自身がワイングラスをこすることによって、こするだけで簡単に音が出るということに気づく。

A 水の量を変えただけで音が変わることに気づく。

B 音の原因は何なのかを知ることが出来る。

C 音楽の授業と物理の授業の内容を統合して理解することが出来る。

D 振動と波との関係を直感的に理解できる。

E 単純な事のようでも、実際には複雑な現象が絡まってグラスハープから音が出ていることに気づく。

F 複雑な機械を使わなくても、簡単な装置でも小さな振動を見ることが出来ることを知る。

上であげたポイントについて、どのような工夫をしているか @ 最初に演奏会をやることにより、興味を引かせる。

A グラスをなぞるときに、様々な種類のグラスを順に追うことにより、段階的にグラスハープの原理を理解できる。

B 振動と波との関係の理解を妨げないように、コンピューター等のブラックボックスを通さずに、全ての経路が目に見える形で構成されている。

C 振動と音との関係を理解してもらうために、直感的に分かりやすい、目に見える波という形で表現している。


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