クロマトグラフィーで栞を作ろう!

〜葉の色の不思議〜


企画 立教大学S.S.A.

皆さんに「葉っぱはなに色?」とたずねると、皆さんそろって「みどり!」と答えますよね。

でも、本当にみどりなのでしょうか?よく見ると、いろいろ違いがあるのに気づきませんか?

この実験では、クロマトグラフィーという方法を使って色々にわけてみましょう!

  1. 葉っぱ1〜2枚をこまかくして、すりつぶします。
  2. メタノール・石油エーテルを加えてさらにすりつぶします。
  3. 試験管にうつしたら水を加えて振ってください、振ったらしばらく置いておきます。
  4. 2つに分かれた上側を別の試験管にうつしたら、無水硫酸ナトリウム(0.2g)を加えて振ります。
  5. 薄層板の端から1.5cmの所2ヶ所に細い管を使って、色をつけます。
  6. 色をつけた方を下にして、用意してある液体
  7. (酢酸エチル:メタノール:ヘキサン混合液、体積比15:6:2)にまっすぐ浸ししばらく待ちます。

  8. 薄層板がかわいたら、パウチでとじて色がわかれた栞のできあがりです!

出来上がった栞は、長時間日光にさらした場合や、パウチが破れて空気と触れた場合色褪せてしまう事があります。

種類の違う葉をためしてみると面白いですよ。

  1. 使う薬品は、火に近づけるとすぐに燃えてしまいます。危ないですから、火の近くや温度が非常に高くなる所で実験するのは止めましょう。
  2. 毛細管と言うガラスの細い管を使うときには、力を入れすぎ折ったりしてけがをしないように注意しましょう。
  3. この実験をするときは、理科の先生やお父さん・お母さんなどの大人の人と一緒に挑戦しましょう。

もっとくわしく知りたい人は、次の本で調べたり、実験するときに配るプリントを参考にしてください。

クロマトグラフィーに用いる、薄層板には多くの種類があります。この実験では、最近、和光純薬工業で開発されたクロマトシートを用いています(予定)。従来の、薄層板でも同様の実験は可能ですが、栞にする際いったん透明粘着シートに薄層面を移してから、パウチに封入する必要があります。