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このお手洗いは3枚式の引き戸によって開閉されるようになっています。 これは引き戸だと車いすに乗ったままでも扉を自力で開閉するのが楽で、また開口部を広く取るために3枚式ににしているそうです。また、入るときも出るときもどちらのときも取っ手が届きやすい範囲にあるのが特長です。 また、もう1つの特長として床面積が押し入れサイズになっていることが挙げられます。 これは、就寝時にお手洗いへ行く手間を少しでも省くため、寝室に設置されている押入れをお手洗いにするための設計だからだそうです。 外見は、ただのクローゼットのようにしか見えず わかりにくいようになっているタイプが左の写真のものでした。 先の項目で示したように、扉を開けたときの幅は90pでした。 |
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これは、半身をうまく動かせない状態で移動することを疑似体験したときの様子です。 写真は、右半身を固定した時のものです。 このようにすると、階段の昇降や、車いすの操作などが難しくなりました。”まっすぐ”に移動するということが難題でした。 車いすに乗って自力で進む場合、通常の車いすは両手で操作することを基本にしているので、片手だけだとまっすぐに進めません。そこで、うまく動く左足を足置きからおろし舵を取りながらでないとうまく進めないことがわかりました。 また、片手用の車いすの必要性を改めて感じました。 階段の昇降では、上りはうまく動く左足から先に一段ずつ上らなければならず、逆に下りではうまく動かない右足から降りなければなりません。これを逆にしてしまうと転落などの大惨事になりかねません。 |
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これは、車いすに乗った状態から浴槽に移るための装置です。 写真から分かるように、車いすに乗った状態から青いシートを体の下に敷き、電動で持ち上げる仕組みになっています。 また、シートには本体のフックにかけるひもが何本もついていて、そのどれとどれを選ぶかによって入浴時の姿勢を変えることができる仕組みになっています。 体重100s程度までつり下げることができるそうです。 これを使うと、ボタン一つで上下の動きが可能になりますが、水平方向の移動は誰かに頼まなければなりません。 万が一、電気が止まった場合のことも考えて 上下方向の動きは予備の黒い紐でもできるようになっていました。 この写真には示されていませんが、この浴槽はユニットバス型でお手洗いからの移動も楽にできるようになっています。 |